スポーツ障害には
早期対処・予防が大切です
スポーツをしていれば、誰でもケガを負う可能性があります。
アスリートの方だけではなく、部活動をしているお子様や、運動不足を解消するために運動を始めた中高年の方にもスポーツのケガは多いといわれています。
スポーツのケガにはさまざまなケガの種類がありますが、スポーツ障害は徐々にダメージが蓄積されてケガを引き起こすものです。
そのため、受傷していることに気づきにくいという特徴があります。
スポーツ障害の種類や症状、原因について知り、早期対処や日常の予防を行えるようにしましょう。
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目次
こんなお悩みはありませんか?
スポーツ障害の場合、このような症状や悩みを抱えている方が多いです。
- ボールを投げるときに肩が痛む
- テニスをしていて肘を痛めた
- 走っていると膝に痛みが走る
- 何度も肩を痛めている
- 早くケガを改善して試合に復帰したい
- ケガの対処法を知っておきたい
スポーツ障害は
さまざまな種類があります
スポーツ障害の種類について
スポーツ障害とは、同じ部分に繰り返し小さな負荷が加わることで生じる障害です。
そのため、徐々に負傷するため、ケガには気づきにくいこともあります。
スポーツ障害にはさまざまな種類があるので、代表的なスポーツ障害の種類をご紹介します。
【スポーツ障害の種類】
●野球肘・野球肩
野球の投球動作の繰り返しで起こるケガです。
肘の炎症は野球肘、肩の炎症は野球肩と呼ばれます。
投球したときや、投球後に肘や肩に痛みが生じるといわれています。
●ゴルフ肘
ゴルフ肘は、正式名称を「内側上顆炎」と呼びます。
肘の内側が炎症を起こしている状態で、ゴルフをする方に発症することが多いといわれています。
●テニス肘
テニス肘は、正式名称を「上腕骨外側上顆炎」と呼びます。
肘の外側にある腱が炎症を起こしている状態で、テニスをする方に発症することが多い傾向にあります。
また、家事や仕事など日常生活が関係して発症することもあります。
●ジャンパー膝
ジャンプするスポーツで発症する障害で、膝が炎症を起こしている状態です。
バスケットボールやバレーボールなどのスポーツをしている方に発症することが多いといわれています。
●ランナー膝
ランナー膝は、膝関節に生じる障害の総称です。
長距離ランナーに発症することが多く、悪化すると歩行に影響することがあります。
●オスグッド
成長期のお子様に発症することが多い膝の障害です。
成長痛とは別のもので、膝をつかうスポーツをしていると発症する可能性があります。
●アキレス腱炎
アキレス腱に炎症が起こり、痛みにつながります。
下半身をつかうスポーツで生じるだけではなく、妊婦の方も発症しやすいといわれています。
スポーツ障害の種類別の原因と症状
スポーツ障害は、種類ごとに原因や症状が異なります。
適切な対処や予防をするには、それぞれの原因や症状について知ることが大切です。
スポーツ障害の種類別の原因と症状は次のとおりです。
【野球肘・野球肩】
●原因
・肩や肘の使いすぎ
投球をする動作は、肩や肘に大きな負担がかかるといわれています。
練習量が多いほどその動作を繰り返すことになるため、徐々に肩や肘の組織がダメージを受け、炎症を起こすことがあります。
・誤ったフォームで投げている
誤ったフォームで投球しつづけていると、通常よりも肩や肘にかかる負担は大きくなる傾向にあります。
そのため、負傷につながります。
・大工仕事をしている方の場合
大工仕事でハンマーを振り上げるような動作が多い場合にも野球肘・野球肩を発症することがあります。
●症状
野球肘・野球肩は、野球をしているお子様に発症することが多いといわれています。
野球肘では肘の内側と外側の両方が痛み、野球肩では肩まわりに痛みが現れる傾向にあります。
そのまま放置すると変形性肘関節症になることもあるので注意が必要です。
野球肘・野球肩には、次のような種類があります。
・インピンジメント症候群
筋肉が骨に挟まってしまい、炎症を引き起こしている状態です。
腕を上げるときに途中で痛みや引っかかりを覚える場合があります。
・腱板損傷
腱板が損傷してしまっている状態で、肩の筋肉に痛みが生じるといわれています。
・リトルリーグショルダー
お子様のスポーツ障害です。
投球動作を繰り返すことで成長段階の骨が負担を受け、成長軟骨が損傷することを指します。
・ルーズショルダー
肩関節が不安定な状態です。
先天的に肩が不安定になりやすいというケースも多いですが、バレーボールのスパイクやテニスのスマッシュなど腕を振り下ろす動作の繰り返しでも発症する可能性があります。
【テニス肘】
●原因
・手首を返す動作
テニスや卓球、ゴルフなど、ボールを打つスポーツでは、手首を返す動作が多い傾向にあります。
すると、肘の外側にある筋肉への負担が大きくなり、徐々にダメージを受けて炎症につながります。
・腕の使いすぎ
スポーツをしている方だけではなく、主婦や在宅ワークをされている方などでも発症することが多いといわれています。
たとえば主婦の方の場合、フライパンで料理することや、買い物で重い荷物を持つなどの腕に負担がかかる動作が考えられます。
また、在宅ワークやデスクワークなど働き盛りの方は、パソコン作業を長時間行うことが多く、腕に負担がかかるといわれています。
その結果、腕と肘をつなぐ腱が徐々にダメージを受けて炎症につながります。
●症状
肘の外側が痛くなることが多く、肘を伸ばす動作で痛みが現れる傾向にあります。
また、雑巾を絞る、物をつかんで持ち上げるなど、肘から腕に負担がかかる動作で痛みが生じやすくなります。
とくに、2Lのペットボトルを持ち上げるときといった、重さのあるものをつまんで持ち上げる動作時に痛みが生じる可能性があります。
しかし、安静にしていると痛みは感じられないことが多いといわれています。
【ゴルフ肘】
●原因
ゴルフのスイングを繰り返すことで、肘の内側にある内側上顆に炎症が生じます。
日常生活で手首や肘をつかいすぎる主婦の方や、デスクワークの方にも起こりやすいといわれています。
●症状
野球肘と症状は同じですが、名称が異なります。
安静にしていると痛みは感じられにくく、動作にともない痛みが現れるといわれています。
手でものを握る、手首を曲げるなどの動作で痛みが強く現れる傾向にあります。
【ジャンパー膝】
●原因
・膝の使いすぎ
ジャンパー膝は、バスケやバレー、陸上などの着地動作をする競技に発症することが多いといわれています。
着地動作では膝に負担がかりやすく、練習のしすぎによって膝を使いすぎると発症につながります。
・柔軟性の不足
準備運動不足や運動を始めたばかりの方など、柔軟性が不足していても発症する可能性があります。
柔軟性が不足していると筋肉や関節が硬い状態のままスポーツをすることになるため、負担がかかりやすくなります。
・身体のつかい方がわかっていない
身体の状態は日々変わっており、柔軟性も日によって違いがあります。
調子が良い日と同じだと考えて身体を動かすと、負担が生じて痛みにつながります。
●症状
膝のお皿あたりに痛みが生じるといわれています。
スポーツでジャンプをするとき、階段の上り下り、屈伸などの動作で痛みが強く現れる傾向にあります。
【ランナー膝】
●原因
走る競技全般で発症しやすいスポーツ障害です。
走る際には膝の曲げ伸ばしが過度に行われるため、膝に負荷がかかって障害を発症する可能性があります。
●症状
初期段階では、動作時に膝の痛みが生じるといわれています。
進行すると安静時にも痛むようになり、日常生活に支障をきたす場合もあります。
【オスグッド】
●原因
成長期には、骨が急激に伸びるものの筋肉や腱などの組織は同じように成長しません。
そのため、成長期のお子様が膝をつかいすぎると筋肉の付着が伸び縮みに耐え切れなくなり、炎症につながります。
また、もともと骨が弱い場合にも発症しやすいといわれています。
●症状
ジャンプや屈伸などの動作時に膝あたりに痛みが生じる傾向にあります。
また、膝のお皿の下の骨が徐々に突出してくるような場合もあります。
【アキレス腱炎】
●原因
下半身をつかう競技では、アキレス腱をつかいすぎることでアキレス腱炎が生じることが多いといわれています。
とくに短距離やバスケットボールなど瞬発力が必要な競技では、アキレス腱に大きな負担がかかるため発症しやすいです。
ほかにも、剣道や力仕事、運送業、妊婦の方もアキレス腱に負荷がかかりやすく、発症する方が多い傾向にあります。
●症状
動作時にアキレス腱が痛みます。
炎症が強く現れているときには、触れると痛むこともあります。
スポーツ障害の対処法・予防法
スポーツ障害の対処法について
スポーツ障害は、放置すると損傷や症状が悪化する可能性があります。
痛みや違和感を覚えた場合には、すぐに医療機関や鍼灸院で状態を確認してもらうことが大切です。
また、日常生活のなかでも行える対処を行いましょう。
【スポーツ障害の対処法】
●受傷直後はアイシング
受傷直後は炎症が強く現われ、痛みも強く感じやすいです。
患部をアイシングすると炎症の抑制につながり、痛みの緩和が期待できます。
保冷剤や氷水の入った袋などの冷やせるアイテムをタオルで包み、患部に10~15分ほど当てて冷やしましょう。
●安静にする
痛みが強いときには、安静にして休息をとりましょう。
無理に動かすと、炎症や損傷の悪化につながります。
●症状が強くない場合は軽くトレーニングをする
症状が強く現れていない場合には、軽くトレーニングをすることも大切です。
ケガをしているからといって安静にばかりしていると、患部周辺の組織が拘縮してしまい、回復の遅れや慢性痛を引き起こすことがあります。
痛みが現れないように、患部へ負荷のかからないトレーニングを行うようにしましょう。
●ストレッチをする
ストレッチをすると、筋肉がほぐれて血行の促進が期待できます。
血行が促進されると損傷箇所へ栄養が行き届き、ダメージの修復にもつながります。
無理のない範囲でストレッチを行い、血行を促進させましょう。
●テーピングをする
患部をテーピングすると、関節や筋肉の動きを制限するため、患部の固定が期待できます。
また、患部を補強することも可能といわれています。
スポーツ障害の予防法について
スポーツ障害は、日頃の心がけで予防することが期待できます。
スポーツを行っている方や、ケガの多い方は、次の予防を日常生活に取り入れてみましょう。
【スポーツ障害の予防法】
●食事管理をする
スポーツや日常生活のなかで同じ部分に負荷か繰り返しかかると、その部分が徐々にダメージを受けるといわれています。
しかし、ダメージを受けても栄養をしっかりとっていれば、本来人間が持っている自然治癒力でダメージの回復のために身体を働かせることが期待できます。
そのため、日頃からバランスのとれた食事を心がけることは大切です。
また、タンパク質は骨や筋肉をつくるための大切な栄養といわれているため、しっかりタンパク質を摂取するようにしましょう。
●睡眠の質を上げる
睡眠中に日中に受けたダメージや疲労は回復されるといわれています。
そのため、睡眠の質が上がればダメージや疲労が回復されやすくなり、スポーツ障害の予防につながります。
睡眠の質を上げるためには、次の習慣を見直してみましょう。
・睡眠1時間前はスマホやパソコンをみない
スマホやパソコン画面から出ているブルーライトは、脳を興奮させる作用があると考えられています。
そのため、睡眠前にスマホやパソコンをみると脳が興奮して睡眠の質が低下する可能性があります。
睡眠の1時間前は、ブルーライトを避けるため、スマホやパソコンの画面をみないようにしましょう。
・睡眠環境を見直す
睡眠の質を高めるには、睡眠環境を整える必要があります。
静かで暗い部屋で睡眠をとることがおすすめです。
購入するときに実際に寝心地を試すといったことを行い、自分にあった高さの枕を選びましょう。
●スポーツのフォームを見直す
誤ったフォームのまま競技を続けている場合、スポーツ障害を起こしやすくなります。
コーチやトレーナーにフォームの確認をしてもらい、正しいフォームで競技を行うようにしましょう。
くじら鍼灸院の
【スポーツ障害】アプローチ法
当院ではまず主訴の確認をします。
次に、症状が悪化または好転する姿勢や動きを確認していき、症状の原因になっている筋肉を探します。
状態によっては医療機関の受診をおすすめします。
徒手療法または鍼灸施術とあわせて低周波を用いて施術し、必要に応じてテーピングを施します。
1日でも早く競技復帰ができるよう、施術後はストレッチや運動、スポーツ障害の原因になる身体のつかい方についてお伝えし、再発予防も目指します。
著者 Writer
- 山本 達也
- 所有資格 :鍼灸師 formthotics🄬medical adviser
所属団体 :日本鍼灸師会 広島県鍼灸師会 福山鍼灸師会
全国育整協会 あしか協会
生年月日 :1988年9月13日
血 液 型:B型
出 身:広島県
趣 味:料理、お菓子作り、鉱石収集、手品、読書、投資、釣り
得意な施術:鍼灸、姿勢矯正
スポーツ :中学は科学技術部。高校でラグビー、空手、柔道。大学でラグビー
ご来院されるお客さまへ一言:
大学では今とは全く関係のない食品流通技術、食品品質管理の研究を専門にしていました。大学卒業後は総合商社で全国を飛び回る生活。紆余曲折を経て現在に至りますが、大学と会社で得た栄養や調理を含めた多くの知識・見識・胆識はまだまだ未熟ではありますが存分に活かされています。
体と心にお悩みがある方が笑顔で健やかに生活出来るよう、信頼関係を築いた上で質の高い施術を提供し続ける院作りを目指して日々邁進いたします。
鍼灸
鍼と灸を用いた施術です。
症状のある患部や根本の原因になっている個所にアプローチし、人間が本来持っている自然治癒力を賦活させる施術になります。
手技では届かない身体の奥にある症状におすすめです。
美容鍼灸
鍼と灸を用いた施術です。
鍼灸施術との違いは審美の悩みに特化していることです。
しかし、身体の不調から肌質の悪化やシワができあがっていることも多いので、身体全体を幅広く施術するケースもあります。
整体
手技を中心に行う施術です。
患部に直接アプローチすることはもちろんですが、根本原因になっている筋肉や関節にストレッチや筋膜リリースなどを行います。
骨盤矯正
日々の負担から骨格が傾いてしまっている場合、手技を中心に骨盤を正しい位置に導き、うまく身体が使えるように再教育します。
栄養指導
カウンセリングをメインで行い、身体の不調や悩みから食生活で改善すべき項目を洗い出します。
食事法から調理法まで実践しやすいものをご提案します。
実践がむずかしい場合は当院で販売している医療用サプリメントから優先順位の高いものを話し合い、長期的に質の高い栄養状態を保ち、身体の内側から全身に向けて本当の意味での根本的なアプローチを行います。
当院のご紹介
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