膝の痛みには
さまざまな原因が隠れています
膝は、立つ・歩く・走る・座るなどさまざまな動作につかわれる大切な部位です。
そのため、膝に痛みがあると日常生活でも不便なことが増えると考えられています。
軽度の膝の痛みであれば放置してしまう方も多いかもしれませんが、膝の痛みには病気やケガが隠れている場合があります。
日常の習慣が関係し、膝の痛みが慢性化してしまっている可能性もあります。
膝の痛みが悪化すると歩行や身体全体にも影響を及ぼすことになるため、早めに対処することが大切です。
ここでは、膝の痛みの原因や対処法・予防法をご紹介します。
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目次
こんなお悩みはありませんか?
膝の痛みの場合、このような症状や悩みを抱えている方が多いです。
- 立ち上がるときに膝が痛む
- 膝が痛くて長時間歩けない
- 膝の曲げ伸ばしがしにくい
- スポーツをしていて膝を痛めた
- 転倒してから膝が痛む
- 膝の痛みの原因を知りたい
膝の痛みの原因を探りましょう
膝の痛みが起こる原因について
膝の痛みが起こる原因は、さまざまなことが考えられます。
日常の習慣が関係している場合もあれば、病気やケガが関係している場合もあります。
どんな原因が膝の痛みを引き起こすのかを知り、自分の膝の痛みの原因を探ってみましょう。
【膝の痛みの原因】
●筋力不足
膝の関節は、膝まわりにある筋肉によって支えられています。
運動不足や加齢によって筋力が低下すると、膝が不安定になるといわれています。
膝は体重を支えているため、不安定になると膝にかかる負担は大きくなり、膝まわりの筋肉の緊張が起こって痛みにつながります。
●オーバーユース(使いすぎ)
トレーニングやスポーツの練習のしすぎによって膝をオーバーユースすると、徐々に膝がダメージを受けるといわれています。
走る・ジャンプする・キックするなどの動作を繰り返すことで膝に負担が蓄積されていき、関節や筋肉に損傷や炎症が起こります。
●ディスユース
ストレッチが不足している場合の膝まわりが硬く、動きにくい状態です。
そこへ急な負荷が加わると、膝に過剰な負担が加わり炎症や損傷を起こしやすくなります。
中高年の方が運動不足解消のために運動を始める際に起こることがあります。
●ミスユース
誤ったフォームでスポーツを行うことを指します。
スポーツの競技には、それぞれ正しいフォームが存在します。
誤ったフォームでは部分的に過剰な負担がかかるため、ケガをしやすくなります。
●病気やケガの場合
膝の痛みの原因は病気やケガが隠れていることがあります。
膝の痛みが症状として現れる病気やケガは、次のとおりです。
・関節リウマチ
関節に炎症が起こる病気です。
原因は不明とされており、関節であればどこにでも発症する可能性があります。
・鵞足炎
膝の内側の下方にある鵞足(がそく)という部分に炎症が生じる病気です。
スポーツによる膝の使いすぎ、ランニング時の誤ったフォームなどが原因で生じることが多いといわれています。
・半月板損傷
膝関節の半月板という組織が損傷を受けて障害を引き起こしている状態です。
加齢による組織がダメージを受けやすくなっていることや、スポーツによる負荷が原因で発症すると考えられています。
・変形性膝関節症
膝関節の軟骨が摩耗し、関節が変形してしまう病気です。
加齢による軟骨の劣化や、経年による関節の摩擦が原因で発症するため、中高年に発症することが多いといわれています。
膝の痛みの症状について
膝の痛みは、原因によって症状の現れ方が異なる部分もあれば、共通する部分もあります。
膝の痛みの症状の特徴についてみていきましょう。
【膝の痛みの症状】
●動作時痛(軽症)
動くと膝に負担がかかるため、痛みの症状が現れやすくなります。
軽症のときには、安静にしているときには痛みがないものの、動くと痛むようなことが多い傾向にあります。
長時間歩いたとき、立ち上がったとき、階段の昇降時などに痛みが現れやすいといわれています。
●安静時痛
安静にしていても痛む場合は、症状が進行していると考えられます。
痛みの感じ方には個人差がありますが、鈍い痛みが続くことがあります。
●膝の動かしにくさ
膝まわりの筋緊張が起こっていると、膝に動かしにくさを覚えるといわれています。
膝の曲げ伸ばしがしにくくなり、膝を動かすときに違和感を覚えることがあります。
●病気やケガの場合の症状
膝の痛みが現れる病気やケガでは、それぞれ症状が異なります。
特徴を知り、慢性痛との区別をしましょう。
・関節リウマチ
膝関節に炎症が起こり、膝の痛みや腫れ、こわばりが生じます。
とくに朝方に動かしにくさが生じやすく、膝以外の関節にも症状が現れることがあります。
・半月板損傷
運動時痛や、膝の曲げ伸ばしで関節にひっかかりを覚えるといわれています。
悪化すると膝に水が溜まる、ロッキングと呼ばれる膝が動かなくなる状態に陥ることがあります。
・鵞足炎
足の内側に痛みが現れるという特徴があります。
腫れやつっぱり感、運動時痛などをともないます。
・変形性膝関節症
中高年に発症することが多く、膝の内側あたりに痛みが現れるといわれています。
初期では立ち上がりや歩き始めなど、動作の開始時に痛みが現れる傾向にあります。
悪化すると安静時にも痛みが現れ、膝の変形が目立つ可能性があります。
膝の痛みの対処法・予防法
膝の痛みの対処法について
膝が痛むと日常生活が快適に過ごせなくなる可能性があります。
少しでも膝の痛みを緩和させ、早めの改善を目指すために自分で行える対処を行いましょう。
膝の痛みの対処法には、次の方法が挙げられます。
【膝の痛みの対処法】
●アイシングする
強い痛みや腫れ、患部の熱感をともなう場合は、炎症が起こっていると考えられます。
この場合は、症状のある部分を冷やすと炎症が抑制され、痛みの緩和が期待できます。
保冷剤をタオルで巻き、患部を10~15分ほど冷やしましょう。
●安静にする
痛みが強いときは、動かさずに安静にしましょう。
無理して動かすと、炎症や損傷が悪化してしまう場合があります。
日常生活内の動きでも痛む場合には、テーピングで補強することがおすすめです。
●休息をとる
膝に痛みが現れたときには、休息をとりましょう。
休息をとることで痛みの緩和が見込め、ふたたび動けるようになると考えられます。
●適度なストレッチをする
膝まわりの筋肉をストレッチしてほぐし、血流を促すと痛みや動かしにくさの緩和が期待できます。
ただし、無理にストレッチすると痛みが悪化してしまうため、適度に様子をみながらストレッチしましょう。
膝に負担をかけないように、ふくらはぎやすねあたりのストレッチを行いましょう。
・ふくらはぎ・すねのストレッチ法
①床に両足を伸ばして座り、手は身体の横に置く。
②つま先を遠くへ伸ばすことを意識し、すねを伸ばす。
③次に、つま先を手前に引き寄せるようにし、ふくらはぎを伸ばす。
④①~③を繰り返し行う。
膝の痛みの予防法
膝の痛みは日常の心がけで予防が期待できます。
一度膝の痛みが改善したという方も、まだ膝の痛みを経験したことがないという方も、膝の痛みが起こらないように予防しましょう。
【膝の痛みの予防法】
●栄養をとる
栄養を十分にとると、膝が受けるダメージや負担の回復が期待できます。
膝の痛みを予防するためにも、日頃からバランスの良い食事を心がけましょう。
とくにタンパク質をしっかりとることは大切です。
タンパク質は骨や筋肉をつくる役割があり、強い膝をつくるために必要な栄養素だと考えられています。
●睡眠の質を上げる
日中に受ける膝への負担やダメージは、睡眠によって回復・修復されるといわれています。
そのため、睡眠の質が悪ければ十分にダメージが回復されずに蓄積され、膝の痛みにつながります。
睡眠の質を高めることが自然治癒力を高めることにつながり、膝の痛みの予防が期待できます。
睡眠の質を高めるためにできることは、次のようなことがあります。
・寝具を見直す
高さが高すぎる枕は肩に負荷がかかり、睡眠の質の低下につながります。
また、やわらかすぎるマットレスは寝返りをうちにくく、身体にかかる負担が大きいため睡眠の質が低下しやすいと考えられています。
枕の高さやマットレスの硬さを見直し、睡眠中にかかる身体の負担を軽減させましょう。
・睡眠前はブルーライトを避ける
スマホやパソコンなどの画面から出ているブルーライトは、脳を興奮させる作用があります。
睡眠前にブルーライトをみると脳が興奮し、睡眠の質の低下につながります。
そのため、睡眠1時間前からブルーライトを出すスマホやパソコンの画面はみないようにすることをおすすめします。
●スポーツのフォームのチェック
スポーツをしている場合、正しいフォームでスポーツできているのか確認しましょう。
誤ったフォームのままスポーツを続けると、膝の痛みにつながる可能性があります。
トレーナーやコーチなどにフォームの確認をしてもらい、正しいフォームを身につけることが大切です。
くじら鍼灸院の
【膝の痛み】アプローチ法
当院では、まず主訴と通院歴の確認を行います。
症状の原因になっている場所を特定し、症状が悪化または好転する姿勢と動きを把握します。
必要に応じて徒手療法または鍼灸施術を行い、場合によってはハイボルトとテーピングを施します。
施術後は、無理のかかっている部分のストレッチや運動、生活に関してのアドバイスを行います。
また、靴の履き方や選び方も非常に重要と考えられます。
普段履いている靴を一緒に確認し、サイズ計測とサイズ表を照らしあわせて、現在履いている靴が本当に患者様ご自身にあった靴なのかを確認します。
場合によっては、あった靴の購入、インソールの導入などをおすすめします。
著者 Writer
- 山本 達也
- 所有資格 :鍼灸師 formthotics🄬medical adviser
所属団体 :日本鍼灸師会 広島県鍼灸師会 福山鍼灸師会
全国育整協会 あしか協会
生年月日 :1988年9月13日
血 液 型:B型
出 身:広島県
趣 味:料理、お菓子作り、鉱石収集、手品、読書、投資、釣り
得意な施術:鍼灸、姿勢矯正
スポーツ :中学は科学技術部。高校でラグビー、空手、柔道。大学でラグビー
ご来院されるお客さまへ一言:
大学では今とは全く関係のない食品流通技術、食品品質管理の研究を専門にしていました。大学卒業後は総合商社で全国を飛び回る生活。紆余曲折を経て現在に至りますが、大学と会社で得た栄養や調理を含めた多くの知識・見識・胆識はまだまだ未熟ではありますが存分に活かされています。
体と心にお悩みがある方が笑顔で健やかに生活出来るよう、信頼関係を築いた上で質の高い施術を提供し続ける院作りを目指して日々邁進いたします。
鍼灸
鍼と灸を用いた施術です。
症状のある患部や根本の原因になっている個所にアプローチし、人間が本来持っている自然治癒力を賦活させる施術になります。
手技では届かない身体の奥にある症状におすすめです。
美容鍼灸
鍼と灸を用いた施術です。
鍼灸施術との違いは審美の悩みに特化していることです。
しかし、身体の不調から肌質の悪化やシワができあがっていることも多いので、身体全体を幅広く施術するケースもあります。
整体
手技を中心に行う施術です。
患部に直接アプローチすることはもちろんですが、根本原因になっている筋肉や関節にストレッチや筋膜リリースなどを行います。
骨盤矯正
日々の負担から骨格が傾いてしまっている場合、手技を中心に骨盤を正しい位置に導き、うまく身体が使えるように再教育します。
栄養指導
カウンセリングをメインで行い、身体の不調や悩みから食生活で改善すべき項目を洗い出します。
食事法から調理法まで実践しやすいものをご提案します。
実践がむずかしい場合は当院で販売している医療用サプリメントから優先順位の高いものを話し合い、長期的に質の高い栄養状態を保ち、身体の内側から全身に向けて本当の意味での根本的なアプローチを行います。
当院のご紹介
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